先日、「読書のためのアニマシオン講座」に参加してきました。
さらりと報告しているように見えますが
「アニマシオン」という言葉に触れるのも初めてで
実は、
聞きなれないこの言葉を覚えるのにしばらくかかりました。笑
アニメーションの語源と聞くと、少しはイメージがつくでしょうか。
「アニマシオン」とは魂を吹き込んで動かすような意味と
私は受け取りました。
読書のためのアニマシオンとは、簡単に言ってしまうと、
グループ全員で同じ本を読み、
読み終えた後に話をする、という手法です。
本について話をする段階に
アニマドール(ファシリテーター)の"作戦"が使われ、
アニマドールとしての"態度"が必要とされる、
そんな手法です。
作戦=質問
態度=受容的・共感的
というと、いかにも臨床心理士が好きそうな世界だとお気づきでしょう。笑
実際にアニマシオンを体験してみて、
私が面白いと感じたのは
積極的に本に関わっているような感覚…
も、そうですが、
本についての会話をしている空間の居心地の良さ、でした。
グループでの会話って、難しい時がありませんか?
今はあの人が喋ってるから、黙ってなきゃ。
このことは私よりあの人の方が知ってるから、いうことはないな。
こんなことを言ったら嫌がられるかな。
この話をするとあの人はわからないかも。
アニマシオンで話す内容は、全員で読んだ本の内容ですし、
質問に答える順番は決まっています。
話題自体が固定されていることで、逆に自由に話ができる。
話す順番が決まっていることで、安心して話題の中心になれる。
色々な安心の中で会話ができることが、
私にとっては居心地の良い体験だったように思います。
絵本の世界を愉しみ、会話を楽しむ。
豊かな時間だったなぁ…
大人になってから
好きな絵本が増えて行くことも、なんだか幸せなことのように感じました。
講座の報告、参考文献などはこちらから。
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フカサワユウジ (日曜日, 21 5月 2017 18:29)
本を読むという行為は、好奇心や優しさが伴なわなければ出来ないことだと思っています。
しかし、その優しさとは決して人間の本能ではない。体験を通して学び育むものだと感じています。
記事を読みそんなことを思い出しました。僕は間違っているだろうか。